National Training Center Jヴィレッジ

〒979-0513
福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8

青々とした天然芝のピッチ。ここはかつて駐車場だった。

2024年夏、National Training Center Jヴィレッジでは、全国高等学校総合体育大会、インターハイのサッカー競技大会が行われました。全国から多くのサッカー選手たちが集まり、手入れの行き届いた天然芝のピッチの上を縦横無尽に走り抜けます。この青々としたサッカーピッチがかつて原発作業員の駐車場だったとは誰が想像できるでしょうか。「実は私も入社するまで、知らなかったんです」と語るのは宿泊客の受け入れや震災プログラムの講話を行う渡邉さん。Jヴィレッジが立地するのは福島第一原子力発電所から20㎞の地点。敷地内の道路がその分岐点となっており、道路を挟んだ北側は立ち入り禁止区域。南側は作業員の受け入れ施設として原発事故の収束を支えました。「スポーツを当たり前にできていることは、当たり前ではありません。それに気づいてほしくて、私は講話を行っています」と渡邉さんは語ります。

一度きりの出会いを大切にして、子どもたちを通じて全国へ。

エントランスに入ると、眼前の窓には青々としたピッチが広がります。サッカー日本代表選手も使用したことがある3番ピッチです。左に目を向ければJヴィレッジストリート。Jヴィレッジの立ち上げから今日に至る経緯が時系列で記されています。著名なサッカー選手のサインが記されたユニフォームが展示されている他、多くの選手を受け入れてきた“サッカーの聖地”としての光の部分と、原発事故の収束拠点として機能した影の部分、その両面を知ることができます。4階には、多くのスタッフと選手の願いが込められた蹴球神社。ベランダからはサッカーピッチを一望できます。「多くのお客様は1度しかここを訪れることはないかもしれません。少しでも記憶に留めてほしくて、私は1人ひとりの目を見て、真剣に向き合います」と渡邉さん。その想いを受け止めたアスリートをはじめとするお客様が自宅に帰って家族や友人等に話すことで、ふくしまの復興の歩みが全国に広がっていきます。スポーツを通じたJヴィレッジならではの震災伝承の姿がここにはあります。

この施設でわかること

原発事故の収束拠点となったJヴィレッジ。震災後しばらくの間、天然芝のピッチは駐車場として利用され、原発事故収束の対応拠点として復興を支えていました。そんなJヴィレッジに青々とした芝生が戻り、全面再開を果たすまでの軌跡や原発事故後の状況について知ることができます。

この施設でできること

  • パネル展示の見学
  • 映像の見学

館内案内



  • Jヴィレッジストリート


    Jヴィレッジ構想の1993年から、東日本大震災を経て全面再開を果たした2019年までのあゆみを壁面展示。Jヴィレッジが地域と共に震災を乗り越え、日常を取り戻すまでの軌跡をたどれます。



  • 4階展望ホール


    タッチパネルで操作ができる、映像コンテンツをご用意。「Jヴィレッジの軌跡動画」や「Jヴィレッジ周辺地域の情報検索システム」をモニター2台で視聴可能です。



  • 蹴球神社


    Jヴィレッジ復活の可能性を信じ続けてきたスタッフをはじめ、復旧工事に携わった関係者の想いが念じこまれています。「Jヴィレッジ復活」にあやかり、勝負事での“逆転・勝利”に御利益があるとも言われます。

施設概要・アクセス

施設名 National Training Center Jヴィレッジ
住所 〒 979-0513
福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8 Google Map
問い合わせ先 0240-26-0111
開館時間 6:00〜22:00
休館日 無し
料金 入場無料
アクセス <お車でお越しの方>
常磐道 広野ICから 5分

<電車でお越しの方>
JR常磐線Jヴィレッジ駅より徒歩5分
駐車場 あり
公式HP https://j-village.jp/
X X
Instagram Instagram
Facebook Facebook
その他
お問い合わせ