イベント情報
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「潮目」をテーマに800種類もの生物を展示。
いわき市小名浜にある環境水族館アクアマリンふくしまは、福島県沖合が暖流の黒潮と寒流の親潮が出あう「潮目の海」と呼ばれることから、「潮目」をテーマに、800種類もの生物を展示しています。2階には三角形のトンネルを境に、黒潮と親潮それぞれの生物が暮らす大水槽「潮目の海」が多くのお客様を迎えています。令和5年度には60万人以上が訪れる福島県を代表する観光スポットです。しかし、2011年の東日本大震災では大きな揺れと浸水等に見舞われ、スタッフ、お客様に犠牲者はなかったものの、電源を喪失。その結果、生物の9割を失う事態となりました。それから、わずか4カ月で営業を再開し、現在のような多くのお客様で賑わう状態にまで復興を遂げています。「私たちは震災の負の記憶よりも、元気に泳ぐ魚たちを通じて前向きなふくしまの姿を伝えていきたい。ぜひいわきに、当館に遊びにきてください」とスタッフは語ります。
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震災ガイダンス、震災学習、生物の姿を通じて復興を発信。
アクアマリンふくしまには、ここで暮らす生物の命、来館するお客様の命、そして、ともに働く職員の命など、たくさんの命があふれています。まずは展示や体験を通じて生物へ関心を持ったり、楽しい思い出をつくったりしてもらうことが施設の想いです。その上で、事前予約制の震災ガイダンス、震災学習で体験を伝える取り組みも行っています。これだけの命が集まる場所で、震災時に職員がどんな行動をとったのか、そこからどのように再オープンまでたどり着いたのかを写真や動画を使って発信。市内外の小学校や中学校、県外の団体等、年間2,500人以上が参加しています。子どもたちからは「津波の話がこわかった」「約4ヵ月という短期間で再開できたことに驚いた」といった感想が多数寄せられています。近年の熊本や能登半島等での地震、津波のように、災害は今この瞬間にも発生するかもしれません。その時冷静に対処するためにも、過去から学ぶことが重要と言えます。元気に泳ぐ魚たちの姿はアクアマリンふくしまの復興の象徴。たくさんの命が輝くこの場所で、海と生物の魅力、復興に向けた教訓を発信し続けています。
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この施設でわかること
東北最大級の体験型水族館。潮目の海をテーマに約800種類の生き物を展示しています。東日本大震災の被災により、展示生物の9割を失いましたが、約4ヶ月後に営業を再開。震災後の状況や再オープンまでの様子をシアターなどで説明しています。(※団体対象・事前予約制です。)
生き物を扱う施設だから伝えられることを、震災伝承活動につなげています。
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この施設でできること
- 映像鑑賞
- 地域の生き物・自然を知る
- 学校団体向け体験プログラム
館内案内
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映像鑑賞
(団体対象・事前予約制)
震災時の状況、スタッフたちがどのように対応したかなどを説明します。展示生物の9割を失っていった現実、海獣たちの避難方法などをお伝えします。再オープンまでの道のりも合わせて紹介し、「被災した水族館」として震災を伝承します。
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震災の爪痕
本館の外では、地震による地盤沈下で擁壁の高さが変化した様子などを見ることができます。震災から13年が経過した現在も震災の爪痕が残っています。
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いわきの生き物たち
福島の海の大きな特徴「潮目」をテーマに、多種多様な生き物を展示しています。潮目の海を表現した三角トンネルの大水槽は目玉の1つ。そのほか、福島の海や川の生き物の展示もあります。釣りやバックヤードツアー、体を動かし動物の能力にチャレンジする「えっぐの森どうぶつごっこ」など、さまざまな体験が可能です。
施設概要・アクセス
施設名 | アクアマリンふくしま |
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住所 |
〒 971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50 Google Map |
問い合わせ先 | 0246-73-2525 |
開館時間 | 9:00〜17:30 (冬季は17:00まで) ※ 入館は閉館時間、1時間前まで |
休館日 | 年中無休 |
料金 | 大人 1,850円 小〜高校生 900円 未熟学児 無料 |
アクセス |
<お車でお越しの方> 常磐自動車道いわき湯本I.Cから約20分 常磐自動車道いわき勿来I.Cから約30分 <公共交通機関でお越しの方> JR常磐線 泉駅(特急停車駅)から路線バス(小名浜・江名方面)で最寄りのバス停「イオンモールいわき小名浜」まで約15分。下車後、徒歩約5分。 <福島空港をご利用の方> 福島空港から国道49号線で約1時間40分 |
駐車場 | あり |
公式HP | https://www.aquamarine.or.jp/ |
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その他 |